私がお客様とお話をさせて頂いている中で一般の方が1番勘違いをされているのが『コーキングの役割り』についてです。
よくお客様には、「これは壁の繋ぎ目の防水だよねー!」と言われます。
もちろんその役割りもあると思われます。
しかし、最大の役割りは『外壁材のショック吸収』です。
地震で建物が基礎から激しく揺らされた時に当然外壁材も揺らされます。その時に外壁材と外壁材の間でショックを吸収して割れないようにクッションの役割りをしている部位です。
窯業系サイディング材にはコーキングが家中にふんだんに使われています。(壁と壁の繋ぎ目、サッシ周り等)
まさに、窯業系サイディングの家屋にはコーキングは『命』ともいえるでしょう。
コーキングには、2パターンの痛み方があります。
1つ目は、『表面の紫外線による劣化』です。
新築時に、窯業系サイディングが使用されている外壁はコーキングの上に塗装はしていませんから、日々、紫外線を直接受けています。
10年ほど経つと表面はパサパサになり、粉っぽくなり、細かな亀裂が発生してきます。
2つ目は、『ムーブメントによる劣化』です。
建物は日々、地震で動かされています。当然、コーキング材も外壁材を守るためクッションとして動かされています。
やはり10年ほど経つと外壁材とコーキングの間に隙間が発生します。
隙間が発生してしまうとクッションの役割りを果たせなくなります。
これら2つの劣化現象は避ける事は出来ません。
コーキングはいわゆる『消耗品』です。
是非、一度大切な我が家を御覧になって下さい。
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